現在清水区馬走にて施工中の、M様邸内部の写真です。SE構法の特徴的な「集成材」と「SE金物」でがっちりと組みあがっています。これは、いつもの当社の現場写真と変わりありません。
しかし、外観の1階軒天造作の写真をみてみると、純和風の手の込んだ職人技があふれています。
この現場の棟梁は、生松大工。祭日の今日もがんばって現場入りしていましたので、少しの間のつもりで顔出ししましたんですが、この軒天部分の造作の話が始まると、嬉々として30分以上説明し始めましたので、正味1時間超の滞在となってしまいました。
当社においても本当にひさかたぶりの純和風建築ですので、ご説明させてください!
最近では珍しい「丸桁」(軒を支えている丸太の部分)とそれを支える柱と垂木(桁に乗っている複数の角材)はヒノキ、破風板(軒全体に張られている板)はスギです。
各柱の丸桁との接合部が、丸桁の形にきれいな弧に削られているのが見えます。昔の技術力の高い大工さんなら難なくこなすこのような仕事も、正直言ってできる大工さんのほうが少なくなってしまっているのが現状です。
このように、構造強度が「構造計算」によって約束されている、純和風木造住宅という概念は、日本中探してもSE構法しかないと思います.
そしてなによりも、こういう職人さんの技術力が要求される仕事は、大工さんのモチベーションを上げ、結果いいものが出来上がるということです。