「そして父になる」がかなりいいらしいですね~。
私はというと、なかなか映画館に行く時間がとれずに、DVDばかり観ています。
そんなDVDの中で、最近一番面白かったのがこのタイ映画「スライス」です。
猟奇殺人もののサスペンスなんですが、最後のどんでん返しは最近のサスペンスの中ではぴか一です。

サスペンスで大切なの要素の一つは、伏線のひそませ方。
サスペンス好きの私は、生半可な伏線の張り方だと、映画の途中で答えがわかってしまい、一緒に観ている人によく怒られます。
陰謀モノや犯罪モノで、核心や犯人につながる手がかりとしての伏線が、あまりにもわざとらしくわかりやすいと、途中から映画を観る気がなくなりますよね。
そんな中、この「スライス」という映画の伏線の張り方は見事でした。
最初から犯人が分かっているのに、その犯人は実は・・・。
ハリウッド映画のように単純明快ではなく、フランス映画のように観客を突き放さず、「ちょうどいい」心地よさのタイ映画。コーンキアト・コームシリという変な名前の若手監督ですが、要注目です。