下村大臣の建築家 安藤忠雄氏を批判するともとれる発言が、私にはどーにも理解できません。

そもそも安藤さんたちデザインコンペの審査委員会は、JOC?国?から乞われて審査を引き受け、あの当時の東京オリンピック開催に対する期待感の大きな盛り上がりの中で、日本の未来に残す国立施設としてふさわしい建築デザインを審査し選ぶことが彼らの使命だったんだと思います。
更にその当時予想されていた建設費は1300億円程度(これでも十分高額だが・・・)だったとのこと。

その後の建築コストの上昇により、ゼネコンも強気になり現在の2500億を超える金額が出てきてしまったわけで、これ自体は審査委員会の責任ではないことは明白だ。
繰り返しになるが、デザインコンペで第一義とされていたことは、合理的な建設費ではなく未来に残すデザインであったはずだ。

このデザイン自体が気に入らないということであれば、決定した時にもっと大きな声が上がっていなければいけないし、その後の資材などの高騰による建築費の増加は、明らかに彼らの責任ではない。
このままこの案で突っ込むのか、見直すのか、誰が責任をもってその判断をするのか?
政治家が誰も決められない責任の火の粉を、安藤さんに飛ばすのは絶対におかしいと思います。