私は毎月「巻頭コラム」を担当しておりますが、2,3,4月と連続して、パッシブ・デザインについてご紹介してきました。

今月号では、「風」の重要性について書かせていただきました。
暮らしの中に、風を上手に取り入れることで、「快適」と「省エネ」を両立させるための、基礎の基礎を、つたない文章ながら、お伝えすることが出来ていると思います。
そもそも、パッシブ・デザインという設計の考え方と、私との出会いは3年ほど前、東京の優良工務店、参創ハウテックさんが主催する、パッシブ・デザインの第一人者、住まいと環境社の野池政宏先生の「野池学校」に参加したときのことです。
当時の私は、「温熱環境」や「熱伝導率」などの、理系的な考え方を住宅建築に用いる、このパッシブ・デザインという設計手法にとても驚いたものです。
今では、「パッシブ・デザイン」に関する書籍も多数出版されており、我々建築業界においては、省エネ住宅設計の基本中の基本の考え方として浸透していますが、ほんの3年ほど前には「Q値」や「μ値」を計算して設計していれば、単なる変わり者扱いされていました。

それには、あの大震災後の原発事故が大きく関係しています。
誰もが原発に頼らない生活をおくりたいと、自然に考えるようになり、自分で出来る節電を真剣に考えるようになったため、住宅の省エネ性に改めてスポットが当たることになりました。
私達が推奨している、パッシブ・デザインという設計手法は、なにも高額な設備を使って省エネを実現しようというものではありません。
窓の位置や角度、庇の長さなどを、ほんのちょっとだけ工夫するだけで、驚くほどの省エネ効果が期待できるのです。
一般の皆さんには、まだまだなじみの薄いパッシブ・デザインですが、「Akiyama style」をご購読いただき、ぜひぜひ楽しく省エネをしてみてください!
Akiyama style のお申し込みは・・・こちら、または054-345-1735までお電話ください!
