そして、このロードマップにはひとつポイントがあるのです。
これまで書いてきたように、ZEHを実現するためには住宅の外皮性能を上げること(断熱材・窓等のコストアップ)、創エネ設備や高効率な給湯器・照明・エアコンなどを採用すること(住宅設備のコストアップ)というよいうに、お金をかけないと実現できないことばかりです。
そこで、経産省ではZEHを建てる人には125万円の補助金を出すこととしています。
しかし、ロードマップをよく読みこんでみるとこう書いてあります。
「インセンティブ(補助金)は、時限的な措置である」と。
「時限的」?それはいつまでってこと?
ロードマップのタイムテーブルでは、建築に補助金を出すのは2017年までで「延長したとしても限定的」と、はっきりと書かれています。

おそらくハウスメーカーは今後ZEHを標準とする家づくりに向かうでしょうし、我々工務店もこの流れに逆らうわけにはいきません。
ということは、世の中にZEHがあふれるということになります。
世の中みんながZEHになった時に、あわててソーラーパネルを乗せたりうち窓を付けたりしても、補助金の対象にはなりません。
ZEHでの家づくりに興味がおありの方は、少なくともここ数年の間で新築・改築されるのがお得ということになります。