2011年06月10日

引き続き「地盤」の話

さて、先日来話題にしている「地盤」の話です。

今回の震災における建物被害の状況を見る限り、「ある程度地耐力がある地盤に建てられた」、「新耐震基準を満たした住宅」に関しては、地震による倒壊被害は無かったようです。

被害のほとんどは、その後に襲った津波による被害と、浦安市を中心とした「液状化」が原因による地盤沈下、震源地近くを中心とする「地崩れ」による被害ということです。

そこで、地盤調査前に対象地の地盤を、ある程度予想する方法ですが、まず参考になるのが、県の地震防災センターのHPです。

ここでは、自治会単位程度で地盤の危険度が 記されています。ここで、対象地の「地域」的な危険度の予想ができます。

ただし、このデータだけでは「埋土」などについてはわかりません。

これを予想する方法は、対象地が平地部か山間部かによって説明します。

*平地部だった場合→法務局の登記情報などで、過去の地目を確かめる。という方法があります。
現在の地目が宅地だったとしても、2年前まで「田」だったりすると、相当な地盤の改良を行っていない限り、いい地盤とは言えません。
ただし、宅地造成がされてから一定期間(30年程度)が経過していて、その宅地に建物等が建っていた場合には、かなり改善されているはずですので、それほど危険ではないと思われます。

*山間部だった場合→山間部の造成地は、基本的に「切土」(元の地盤を削って平地にしている)の場合と 、「盛土」(元の地盤に土を盛って平地にしている)の場合とがあります。
おおざっぱに言えば、「切土」の場合は危険度は少ないと言っていいと思います。
問題は「盛土」の場合です。
この場合は、宅地内の土を止めている「土留擁壁」(隣地が低い側にあるコンクリ等でできた壁)の強度によっては、地滑りにより家屋どころか宅地自体が倒壊する恐れがります。

土地を購入する前に、古くから地域のことをご存知の方などに、造成の経緯や過去の地形を尋ねてみるのも手です。

また、擁壁の強度については、ある程度高さのある擁壁に関しては、造成した土木会社や、場合によっては開発時の図面などが、市や区に残っている場合もありますので、そこで確認してみるといいでしょう。

建物は「構造」「基礎」「地盤」の、3点セットで強度が保たれます。

建物新築を考えるとき、建物自体の耐震性については、ほとんどのお客様が真剣に考えておられますが、地盤についてはそれほど考えずに土地を購入してされている方が多いように感じます。

プリンの上にどんな頑固な建物を乗せたとしても、「無傷」でいられるわけがありません。

上記のことを調べても完全とは言えませんが、 一つの方法だと思います。

アキヤマ



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