さて、3回に分けて続けてきた盤の話ですが、最終回の今日は、「地名から、ある程度地盤を予想する」です。
昔からよく言われてきたことに、「水」や「水辺の植物」などに関係した地名や「さんずい」がつく地名などは、昔湿地だったというものがあります。
当たらずとも遠からずとは言えますが、市町村合併に伴う地名の変更や、大規模なニュータウンの開発などにより、過去からの地名が消えてしまっているところもあります。
こういう場合には、静岡市清水区**というような、いわゆる地名のあとの「小字」というものが参考になったりもします。
これは、一般的には知られていませんが、法務局などで「登記事項証明書」(登記簿謄本)などを取得することにより、知ることができます。
いずれにしても、地名(字)やそのあとに続く小字により、その土地の昔からの「呼称」を知り、昔の地形や地域柄を知ることができるということです。
ちなみに、地盤に関係する地名として一般的に言われている言われているものは・・・
①さんずいがつく漢字で、水辺を連想させるもの。②水辺の動植物が含まれる地名③田・沢などの水を引き込むような地形がつく地名
このほかにも、砂などの直接の地質をあらわす言葉が含まれる地名もあり、おおざっぱではありますがある程度予想ができるとされています。
とはいえ、字や小字に関しては、江戸時代から変わっていないような地名もあります。地形が変わってから数百年が経過している場合もありますので、この手法はあくまで参考程度に考えてくださいね。
アキヤマ