
例えば「青い海」と「ブルーの海」、内容は同じでも頭にひらめくイメージは同じでしょうか?
「ア」にははっきりしたイメージがあったり、「サ」はさわやかなイメージ、濁音にはちょっと重いイメージ?などなど…
もちろん50音の単体ではなく、その組み合わせの問題なのですが、音の組み合わせによって本来の意味や見た目を超えた思わぬインプレッションが付随すると言うわけです。
名前付けをするとき、つける側は意味を重要視して考えるパターンが多いのに対し、聞く側はほとんど音のイメージで評価をすると言う分析結果があるそうです。
ことばが伝えるイメージや雰囲気を表す音、「音相」と呼ぶそうです。
専門的には陽と陰の軸と、強さと弱さの軸からなる6種類で構成されているそうです。
その昔、「トヨタ自動車」が「トヨダ」から「トヨタ」に変えましたが、「ダ」が「タ」に変わっただけでもかなり明るく、動的なイメージを感じます。
人に聞いた話ですが、ちょっと重い感じの響きに思える名前…例えば母音が全部 O(オー)の名前とか…の子供は「ちゃん」をつけて呼んであげると良いという説…これも音相理論にかなった内容だったのかなと思います。
子供に名前をつける、あるいは仕事の一環で何かにネーミングする・キャッチコピーを考える場面で、意味や形状から来るネーミングだけでなく、コンセプトに合った「響き」も考えることが広くうけいれられるコツかもしれません。
美しい日本語大切にしたいです。