なにかと評判の国土交通省ですが、このたび「優良な住宅資産の形成」の一環として、「超長期(200年)住宅」の「先導的モデル事業」の、第一回募集を始めました。
当社もこの事業に応募するつもりですが、募集要項の内容を読み込むごとに、これはまさしく私どものお勧めする「SE構法」「重量木骨」の住宅のことを言っているような気がしてなりません。
この事業の主な部分に、「耐震性」「耐久性」はもちろんですが、「変化に対応できる良質な居住空間」とあります。
これはまさに「スケルトン&インフィル」という、建物を「骨組み部分」と「内装部分」に区分して考える、「SE構法」の基本的な考え方と合致します。
「200年住宅」の理念は共感できるところが多いんですが、現実には今の中古住宅市場の建物に対する考え方は、「築15年以上の建物=評価0円」などという、「新築奨励」状態です。
これは金融機関の中古住宅に対する融資制度にも問題があり、現実に築15年の中古住宅を購入しようと、金融機関に審査を申し込んだ場合、ほとんど一様に「建物の評価はできませんねぇ・・・」、なんて言われると思います。
しかし、一方では「環境問題」・「住宅保証関連法」などの観点から見れば、建物は少なくとも50年以上は長持ちさせる必要があると思われます。<構造に関係なく>これは言えることなんです。
しかし、実務的には「木造」<「鉄骨造」<「鉄筋コンクリート造」という「耐用年数」の図式が、普通にまかりとおています。
日本で一番古い建物は、「木造」の法隆寺なのになぁ・・・・。
いずれにしても、この「200年住宅」構想に関しては、「国交省も、なかなかやるやないか!」などと期待しつつ、李小龍のごとき気合いで、登録申請書類と格闘している私です。
あ、李小龍ってブルース・リーのことです。念のため。